会長 松下 隆(帝京大学医学部整形外科学教室 主任教授)
この度は第35回日本骨・関節感染症学会を主催できますことをとても嬉しく思いますとともに、会長にご指名くださいました会員の皆様に御礼申し上げます。
骨関節の感染症は一旦発症すると根治が難しく、教科書的には骨髄炎は鎮静化はしても根治は極めて困難であり、生涯再発のリスクがあるとされています。
今回は敢えてこれに挑戦すべく、テーマを「骨関節感染症の早期発見と根治をめざして」といたしました。
ランチョンセミナーは飯田寛和先生に「人工関節の感染」について、土屋弘行先生に「新しい抗菌インプラント」についてのご講演をお願いしてあります。
また、併催の第143回ICD講習会では林泉先生に「整形外科病棟におけるMRSA感染症対策」について、松井利浩先生に「新しい感染症マーカーの有用性と限界」についてお話しいただく予定です。これらのご講演は日整会教育研修講演にも申請する予定ですので皆さんふるってご参加ください。
皆様に私の郷里に一度来ていただきたくて、今回は小宮教授のお許しを得て鹿児島で開催することにいたしました。 会期は例年に比べて少し早いのですが、4月27-28日といたしました。この季節は鹿児島が最も過ごしやすい時期です。 学会のあとは2連休ですので、霧島、指宿、桜島、知覧など薩摩の春を楽しんでいただければ幸いです。 27日の夕方には桜島を眺めながら、庭園で薩摩の特産品を肴に焼酎と生ビールを楽しんでいただく全員懇親会を企画しました。 天文館に繰り出す前にどうぞお楽しみください。
演題の応募は、この学会のホームページから行ってください。 募集期間は12月6日から1月16日までです。 演題は骨関節感染症について広く募集いたしますが、特に「感染の新しい診断法」「インプラント感染の予防」「陰圧閉鎖療法」「外傷後感染症」「重症軟部感染症」についての演題を歓迎します。 多くの皆様の演題応募と学会参加とをお待ちしております。